内頸動脈狭窄症に対する double balloon catheter を用いた内頸動脈閉塞試験の有用性
元データ
1997-08-20
概要
内頸動脈狭窄症43症例に対してdouble bolloon catheterを用いた内頸動脈閉塞試験を施行した.検査による合併症はなかった.15分間の内頸動脈閉塞試験にて脳虚血症状の発生を認めなかった36症例に対しては,内シャントを使用せずに血栓内膜剥離術を施行した.一方,脳虚血症状が発生した7症例では内シャントを使用して手術を施行した.術中頸動脈一時遮断による低血流に起因すると考えられる合併症を認めた症例はなかった.本法は,外頸動脈と総頸動脈を同時に閉塞することにより,内頸動脈の狭窄病変部にカテーテルを挿入することなく安全に施行できる閉塞試験であり,血栓内膜剥離術に際して頸動脈一時遮断が安全に行える症例を選択できる有用な術前検査と思われた.
著者
橋本 信夫
国立循環器病センター脳血管外科
秋山 義典
国立循環器病センター脳血管外科
橋本 信夫
京都大学医学部脳神経外科
戸高 健臣
国立循環器病センター脳神経外科
森本 将史
国立循環器病センター 脳神経外科
橋本 信夫
国立循環器病センター
澤田 元史
岐阜大学大学院医学系研究科 脳神経外科学分野
西 正吾
北野病院脳神経外科
後藤 泰伸
国立循環器病センター脳血管外科
森本 将史
京都大学医学部脳神経外科
西 正吾
国立循環器病センター脳神経外科
山本 聡
国立循環器病センター脳神経外科
秋山 義典
滋賀県立成人病センター脳神経外科
澤田 元司
国立循環器病センター脳血管外科
山本 聡
国立循環器病センター脳血管外科
秋山 義典
国立循環器病センター 脳神経外科