内頸動脈内膜剥離術後にhyperperfusion による遅発性脳内出血を生じた1例
元データ
1997-02-20
日本脳神経外科コングレス
概要
CEA施行後3週以降にhyperpefusionによる脳内出血をきたした稀な1例を報告した.症例は左内頸動脈高度狭窄を有しSPECTでhypoperfusionを認めた70歳の男性で,CEA施行後6日目に構語障害と痙攣が出現した.術後10日目のSPECTおよび術後18出目のMRIでhyperperfusionを示唆する所見が認められたが,痙攣や神経脱落症状の再発なく退院した.しかし術後24日目にMRI,SPECTでhyperperfusionが疑われた部位に一致して脳内出皿を認め死亡した.CEA後のhyperperfuSion syndromeは本症例のように術後3週以降に発症することもあるため,術後しばらくはMRIやSPECTによる経時的なチェックをしながら十分な血圧管理をすることが大切である.
著者
橋本 信夫
国立循環器病センター脳血管外科
塚原 徹也
国立循環器病センター脳血管外科
秋山 義典
国立循環器病センター脳血管外科
橋本 信夫
国立循環器病センター
澤田 元史
岐阜大学大学院医学系研究科 脳神経外科学分野
澤田 元史
国立循環器病センター脳神経外科
秋山 義典
滋賀県立成人病センター脳神経外科
秋山 義典
国立循環器病センター 脳神経外科