運動時の換気亢進、特に AT 前後の換気の変化に対する末梢化学受容器の寄与
概要
近年、循環器疾患を中心としてAT(anaerobic threshold)の臨床応用が検討されているが、AT発生の機構を含め、運動時の過換気のメカニズムには多くの説があり十分解明されていないのが現状である。Wassermanらは、AT以降に生じる嫌気性代謝による乳酸アシドーシスが抹消化学受容器を刺激することでAT以降の過剰換気を生じると報告している。今回我々はAT前後の運動時の換気亢進に対する抹消化学受容器の役割について、DejoursらのO2 Withdrawal test法に基づき運動中に100%酸素を吸入させ、抹消化学受容器を脱刺激することで検討を加えた。
著者
小林 敏生
千葉大学第二生理
増田 敦子
千葉大学第二生理
本田 良行
千葉大学第二生理
本田 良行
千葉大学
増田 敦子
了徳寺大学健康科学部